災害看護 命を守る知識と技術の情報館 ユビキタス社会における災害看護拠点の形成
あの時を忘れないために
本サイトのご利用にあたって
兵庫県立大学大学院看護学研究科 21世紀COEプログラム
役立ちマニュアル:がん患者偏
化学療法中の副作用への対処
備えの時期 災害発生初期 復旧・復興期

血小板減少症


 血小板減少症とは、血液のもとを造る骨髄が抗がん剤によって影響を受け、血液を造る機能が低下(骨髄抑制)した状態をいいます。そうなると、血小板が造られず、通常20〜25万/μlある血小板が減少してしまい、出血が起きやすくなります。(一般に正常値を下回ると出血しやすくなりますが、3万/μl未満になると、鼻血が出やすい、血が止まりにくい、皮下出血(皮下に点状の出血斑さらに進行するとあざ状の出血斑)など目に見える出血を起こしやすくなります。


 一般に、抗がん剤の治療は1〜2度ではなく、何度も繰り返して行なわれるため、骨髄の回復する能力が衰え、場合によっては激しい骨髄抑制を来すことになります。
 また、まれに抗がん剤による肝機能障害で、肝臓で造られている凝固に関わる因子(凝固因子 )が造られなくなり出血しやすくなることがあります。


 日常生活においても、体をほんの少しぶつけたり、皮膚を強くこすることにより皮下出血することがあります。また、鼻を強くかむと鼻から出血したり、歯ブラシで強く歯肉をこすると歯肉から出血したり、硬い便をすると肛門から出血したりすることもあります。その他、血小板が更に減少した場合には、脳や消化管に出血することもあります。特に化学療法の後では口腔や消化管にただれが起こり、口腔から出血し唾液などに血液が混入したり、消化管から出血すると血便になり、黒い便がでることがありますので、出血傾向が見られたら受診することが大切です。


命を守る知識と技術の情報館
役立ちマニュアル
災害の時期で探す
役立ちマニュアル がん患者偏一覧ページへ
このページのPDF版はコチラ 印刷に適したページです
PDFデータをご覧になるにはAcrobat Readerが必要です。
Adobe Reader
お問い合わせ アクセスマップ プライバシーポリシー サイトマップ
Copyright © 2006 College of Nursing Art and Science,Hyogo. All Right Reserved.
inserted by FC2 system