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貧血


 貧血の目安になる、血液成分(ヘモグロビン)の値は成人の正常値で10〜15g/dl といわれています。治療中は10g/dl 以上あれば良いとされています。
  血液細胞を作っている骨髄の正常な細胞は抗がん剤の影響を受けやすく、そのため、血球を作る能力が低下します。しかし、赤血球の寿命は120日と長い為、すぐには影響を受けません。貧血の症状は抗がん剤による化学療法開始後、1〜2週間後より徐々に出現してきます。
 赤血球は酸素を身体中に運ぶ作用がありますので、これが減少すると身体の組織が十分に酸素の供給を得られなくなります。このような状態を貧血と呼びます。


<貧血になったら起こる症状>


ヘモグロビンが正常の70%以下の貧血
(Hb9〜10g/dl)

必ずしも症状は現れません。また、慢性の貧血は徐々に進行するため、自覚症状のない場合もあります。一般的には顔色が悪く、まぶたの裏が白くなったり、口の中全体の赤みが減ったりします。

ヘモグロビンが正常の59%以下の貧血
(Hb8g/dl)

不足した体内の酸素を補うために、多くの血液を送らなければならず、心拍数が増加したり、少しの運動をしても、胸がどきどきしたり、息が切れたりします。

ヘモグロビンが正常の40%以下の貧血
(Hb7g/dl)

頭痛や、めまい、 耳なり、集中力の低下、不眠になります。また、体のすみずみまで酸素がまわらないため、疲れやすくなったり、手や足が冷えたりします。また、集中力がなくなることもあります。

ヘモグロビンが正常の30%以下
(Hb5〜6g/dl)

食欲がなくなったり、はきけやむかつき、便秘等があらわれます。

ここにあげた貧血の程度と症状はあくまでも目安であり、年齢や性別、貧血の原因や健康状態などにより個人差があります。

 


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