看護基礎教育修了時における災害看護に関する基礎能力を明確にすることを目的にして、以下のようなプロセスで災害看護のコアコンピテンシーを抽出しました。 |
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第1段階:枠組みの作成
基礎能力を示す枠組みは、国際看護師協会の「ICN Framework of Competencies for the Generalist Nurse」および大規模災害教育国際連合(INCMCE)によって示された「Educational Competencies for Registered Nurses Responding to Mass Casualty Incidents」を参考に、文部科学省の看護学教育のあり方に関する検討会報告書「看護実践能力の充実に向けた大学卒業時の到達目標」で示された枠組みを基盤として作成しました。 |
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第2段階:内容の抽出と構造化
第2段階は、既存文献や過去に発生した災害時の看護活動報告および本COEプログラムの看護ケア方法の開発プロジェクトが作成した災害時の看護ケアガイドライン等を元に災害時の看護活動の経験のある研究者がディスカッションを繰り返し、内容の抽出と構造化を行いました。 |
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基礎能力の枠組みと内容
基礎能力は知識・技術・判断が統合された結果として表現されるものであり、ICNが定義するCompetencyを意味しています 。基礎能力は大きく5つの領域(大項目)に分けられ、図1に示す構造となります。5つの大項目は、それぞれ2〜7つの下位項目(中項目)に分けられ、さらに、各中項目は、その内容を説明する小項目から構成されています。 |
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図1. 災害看護基礎能力概念図 |
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